略式手続きの流れは、以下の通りです。 略式起訴の同意を行う.   東京スタートアップ法律事務所には、刑事事件に関するトラブルを数多く解決してきたプロの弁護士が多数在籍しています。, 多くの人は、高い場所に座った裁判官の前で、検察官と弁護士が討論を繰り広げるイメージを持っていることでしょう。, 実際、起訴された事件のうち多くは「略式起訴」され、略式手続きによって処理されます。, 略式手続きにおいては裁判所で裁判官と検察官、弁護士、傍聴人などが集まる一般的な裁判は行われず、書類だけで裁判が終了します。, 一般的な試験で例えれば、本来は面接を行う審査において、学力試験だけで済ませるようなものです。, 略式手続きを選択した場合は、検察が裁判所に略式手続きで裁判を済ませるように求める「略式起訴」を行い、裁判所が判決の代わりとなる「略式命令」を被告人に送付します。, 略式起訴・略式手続きの制度が設置されている一番の目的は、「裁判所(法廷)や留置場のパンクを防ぐこと」です。, 全ての刑事事件に対して被疑者を勾留し、裁判所の法廷で裁判を開くことにすると、留置場に被疑者が入りきらない上、裁判官も不足します。, このため、後述の条件を満たす刑事事件に限っては略式手続きを認め、留置場や裁判所のパンクを防いでいるのです。, 略式起訴になった場合は、被告人は身柄拘束を解かれる上、法廷で裁判が開かれることもありません。, このため、略式起訴が選択できるのは「軽微な犯罪」に限定され、殺人や強盗といった罪で略式起訴することはできません。, この「軽微な犯罪」の基準になるのが、簡易裁判所管轄の事件であるかどうか、という点です。, 通常の刑事事件は地方裁判所の管轄ですが、量刑が罰金や科料に相当する事件や、窃盗・横領などは簡易裁判所で扱うことが認められています。, 略式起訴が可能な事件は、簡易裁判所管轄の事件の中でも、「100万円以下の罰金・科料」に相当する事件に限定されます。, つまり、被害が大きく懲役刑が相当であると思われる事件に関しては、略式起訴をすることができません。, このため、略式起訴を選択するためには、被疑者が罪を全面的に認めていなければなりません。, 被疑者が罪を認めておらず、裁判で争う姿勢がある時には、略式起訴ではなく通常起訴となり、裁判が開かれます。, 実際には、罰金・科料の対象となる刑事事件のほぼ100パーセントが略式手続きで処理されています。, ここでは、実際に略式手続きを選択した際に、略式起訴から最終的な罰金の納付まで、どのようなプロセスを辿るのかを紹介します。, 逮捕された被疑者は、送検され、検察官が勾留を請求し、裁判官がこれを認めるとによって勾留されます。, このとき、検察官が略式起訴で相当であると判断した場合には、被疑者に略式起訴についての同意を求めます。, 略式起訴を行うためには、上述の通り被疑者に異議がないことが条件となっているため、検察は必ず略式起訴の前に被疑者の同意を取らなければいけません。, このため、検察が裁判所に送付する起訴状には、被疑者の略式起訴に対する同意書に加え、犯罪の証拠となる書類や、証拠品も一緒に添付します。, このとき、裁判所の審理の結果略式手続きが適切でないと判断された場合には、通常裁判に移行することもあります。, 略式手続き自体に特に問題がなければ、起訴から14日以内に裁判所による「略式命令」が発令され、被告人の元に郵送または手渡しで交付されます。, 略式命令を受け取った被告人は、受け取ってから14日以内であれば判決を不服として通常裁判を申し立てることが可能です。, 被告人の元に届いた略式命令に異論がない場合、在宅事件の場合以下のような手続きで罰金・科料を納付します。, 届いた略式命令の「主文」の部分に被告人が支払わなければならない金額が記載されています。, 罰金の納付は、日常生活における振り込みとは異なり、ATMで振り込むことはできません。, 略式起訴であっても、罰金刑を言い渡されることに変わりはないため、略式起訴であっても前科はつきます。, これにより、通常の起訴を選択する場合よりも勾留期間が短くなる上、裁判に出席する必要もないため、会社や学校に逮捕・起訴の事実がバレる可能性は下がります。, ただし、逮捕から起訴されるまでの間に長期間勾留を受けている場合はその限りではありません。, その後の略式命令に従って罰金を納めさえすれば、釈放時点から日常生活に復帰することが可能です。, 通常の起訴であれば、裁判の結果無罪になることもありますが、略式起訴の場合は被疑者が全面的に罪を認めた上での起訴になるため、確実に罰金刑が課され、前科がついてしまいます。, 略式手続きを選択することで早く釈放されることができ、裁判への出席も必要なくなるため、被告人にとっての負担が小さくなります。, 一方で、略式起訴を選択した場合は、必ず前科がついてしまうというデメリットがあります。, 特に、実際は冤罪であるにも関わらず、早く釈放されるために罪を認める発言をしてしまうのは賢明な判断ではありません。, 罪を犯していない場合には、弁護士に弁護を依頼して、通常裁判で無罪を主張するのが賢明です。, 「略式手続きを取るべきかどうか分からない」「無実を主張したいが勾留が長引くのも辛い」という方は、一度弁護士に相談してみてはいかがでしょうか。, 2008年 同志社大学法学部法律学科卒業 よって、罰金刑を科す際は「略式手続」によって簡略的に罰金刑が言い渡される場合があります。, お金や資産がなく、強制執行もできない場合には、「労役場(ろうえきじょう)」という施設に連れて行かれます。, 「罰金を完納することができないときは、金5000円を1日に換算した期間被告人を労役場に留置する」, つまり、上記の条件で罰金50万円を払えなかった場合ですと、100日間労役場で働くことで罰金の支払いに換えることになります。, ただし、罰金の納付先である検察庁の徴収担当にお願いをすれば、分割払いが認められる余地はあります。, 「略式命令」で罰金が言い渡された場合などは、その日のうちに検察庁で納付してしまう場合も多いようです。, 初犯でケガの程度が軽く、被害者が処罰を望まないという意向を示している場合、罰金で済むことが考えられます。, などの場合は、罰金刑ではなく、裁判所での裁判を行って懲役刑(刑務所に入れられる刑)が言い渡される可能性も十分あります。, 略式命令とは、「簡易裁判所から、その管轄に属する刑事事件について、公判前に100万円以下の罰金又は科料を科される裁判」をいいます。, 身体拘束されている場合、略式手続は通常1日で終わり、その日のうちに略式罰金を言い渡され、罰金を納めることになります。, もっとも、略式起訴される場合、審理は書面だけで行なわれるので、法廷で自分の言い分を述べるということができません。, 公訴事実に不満を抱いている場合には、自分の言い分を貫くことができなくなるというデメリットも併せ持っています。, ご自身やご家族が罰金刑になってしまったら、会社から解雇処分になるか不安になると思います。, 就業規則には、解雇事由として「禁錮刑以上の刑に処せられた場合」などの要件が記載されている企業も多く存在します。, 特に、マスコミ報道などをされ、会社の名誉や信用を傷つけた場合は解雇される可能性もあります。, もっとも、会社から前科について尋ねられた場合には、正直に告げなければ経歴詐称になるおそれがあります。, 就職活動などで会社側に前科を知られてしまうと、就職のハードルは大きく上がってしまいます。, また、一部の国家資格などが必要な職業は、前科の種類によっては資格が取得できない・失効するため、職に就けない場合もあります。, 医師や看護師、薬剤師などは、罰金刑でも懲役刑でも、資格が取得できなかったり、免許取消・業務停止の処分を受ける可能性があります。, また、地方公務員や一般職の国家公務員は、禁錮以上の刑を言い渡されると、その執行が終了するか受けることがなくなるまでは、必ず公務員の職を失うと定められています。, ご自身やご家族が刑事事件の当事者になってしまった場合、まずは弁護士に相談しましょう。, © 2017 - 2020 Takeshi Okano アトム法律事務所弁護士法人代表 岡野武志(第二東京弁護士会), アトム法律事務所の弁護士が過去10年間の刑事専門弁護士としての経験にもとづき、「刑事事件」と「罰金」に関する正しい基礎知識を、体験談と実例を交えて解説しています, 「前科があると就職できない?」刑事事件を起こし、有罪になると前科がついてしまいます。前科がついていると就職することはできないのでしょうか。「前科の有無は就職先にバレる?」「前科者の就活支援はある?」など、「前科と就職」についてくわしく解説!, 傷害事件の刑罰|初犯は罰金?懲役?全治3週間の傷害事件の刑罰は?暴行罪との違いは?, ② 公開の法廷での裁判を開かない「略式手続」という簡易な手続で罰金の支払いを命じられる事件. 2012年 都内大手法律事務所入所 略式起訴(りゃくしききそ)とは、通常の起訴手続きを簡略化した、略式手続きで処分を終わらせ起訴方法で、100万円以下の罰金・科料に相当する事件である場合に利用されます。   このことに「不平等ではないか」という声もありましたが、平成18年当時の杉浦法務大臣は「問題ない」と答えています。, このように、略式起訴の場合、刑罰が罰金で済むこと、正式裁判に比べて身体拘束期間が短くなること(起訴時点で釈放)と、それなりにメリットは有ります。「それなら略式起訴にできれば良い」と思われるかもしれませんが、デメリットもあります。慎重になって考えましょう。, 略式起訴は、有罪判決を受けていることになりますので、前科がつきます。正直なところ、普通に生活していれば、前科が付いているだけでは大きな影響はありません。しいて言うなら、海外に行く際に、ビザが必要になってくる国が出てきます。   2018年 東京スタートアップ法律事務所開設, 刑事事件に関するトラブルなら弁護士法人東京スタートアップ法律事務所にお任せください。, 量刑が罰金や科料に相当する事件や、窃盗・横領などは簡易裁判所で扱うことが認められています。, 検察が裁判所に送付する起訴状には、被疑者の略式起訴に対する同意書に加え、犯罪の証拠となる書類や、証拠品も一緒に添付します。. 2010年 司法試験合格, 2011年11月 弁護士登録   そのために略式起訴がありますが、全ての犯罪に適用されないことは想像が付くでしょう。今回は、略式起訴の概要とメリット・デメリットや、もし逮捕されてしまった際、略式起訴にどう対処すれば良いのかを解説していきます。, 前科がつくのを回避したいなら、略式起訴の書面に同意する前に弁護士に依頼してください。, 略式起訴前なら、弁護士が被害者との示談が成立すれば不起訴になる可能性があるからです。, 当サイト『刑事事件弁護士ナビ』は下記の特徴をもつ、刑事問題に特化した弁護士相談サイトです。, 鳥取 | 島根 | 岡山 | 広島 | 山口 | 徳島 | 香川 | 愛媛 | 高知, 冒頭でもご説明しましたが、略式起訴とは、簡略化した起訴の方法で、正式裁判を請求せずに、略式手続で処分を終わらせることです。, 刑事裁判を簡略して書面で判決を言い渡す方法で、通常の起訴が検察官が裁判所に対し「裁判で判決を下して下さい」という要求に対して、略式起訴は、公開裁判が開かれず、捜査の結果を元に裁判所が罰金・科料の金額を法定刑の範囲内で決めてしまいます。, 略式起訴で決められた金額を、いつ・どこまでに納めるように指定され、罰金や科料を納めることで刑の執行が完了します。この事を、略式命令と言います。, 正式裁判の場合、勾留されていれば起訴までは最大23日間、起訴後に裁判を待つまでにおよそ1ヶ月、拘束が続きます。通常の起訴については「起訴までの流れ」をご覧ください, 略式起訴は、上記のように捜査機関にとって、手続きが簡略化することにとって、迅速に事件を処理できるというメリットがあります。一方、被疑者も簡略化された手続きで、起訴時点での身柄の拘束も解かれるため、被疑者のメリットも大きくなっています。   2010年 同大学院卒業 略式手続とは|略式手続の罰金や手続きの流れを弁護士が解説 一口に「刑事裁判」というと,法廷の真ん中に立った被告人と,その両脇の弁護士と検察官,彼らを見下ろすように座る裁判官,という4人の登場人物がイメージされます。 ここでは、実際に略式手続きを選択した際に、略式起訴から最終的な罰金の納付まで、どのようなプロセスを辿るのかを紹介します。 略式手続きの流れ. 略式起訴には「この被疑者は罪を認めているので、どれほどの罰金に処せば良いのかを決めて下さい」と申し立てることになります。, おおかた想像は付くでしょうが、刑罰の種類の一つで、罰金を納めることで罪を償わせる刑罰です。金額の幅は1万円から1,000万円まであります。上記で説明したとおり、略式起訴は、100万円以下に相当する金額のみ対象となります。, 科料とは、罰金刑より更に金額の低い財産刑(罰金を払う刑)のことで、1,000円から1万円までの金額が用意されています。軽犯罪法違反などは科料が多くなっています。, 少し話は変わりますが、罰金刑になってしまったのに、納めるお金が用意できない方も中にはいるでしょう。罰金・科料を納めなかった、期限を守れなかった場合はどうなってしまうのでしょうか。, 罰金を納めないと労役場で強制的に働かされます。通常の労働のように家に帰ることが出来ず、労役場で生活をします。いわば、刑務所と同じです。罰金相当に値する金額分働くまで外の世界には出られません。